ボサボサ眼鏡はイケメン社長!?
「社長・・・コーヒーに雑巾汁淹れてきてもよろしいでしょうか。」
「ちょ、姫香怒ってるならそう言って!!?」
あたしは、にっこり笑いながら耳に付いたピアスを触った。
その癖をパパは見て、柔らかく笑うと。
「今度吸収しようと思っている、会社が本当に大丈夫なのかを見てきてもらいたいんだ。」
「なにも、あたしじゃなくても・・・・。」
困惑した表情でパパを見た。
「姫香だからだよ。キミなら安心して送り出せる。」
その言葉は、信頼の証。
あたしは、持っていたお盆をギュッと握って。
「わかりました。」
社長にお辞儀をした。