子羊+狼のお話



「泣けよ。我慢してやろ?
思う存分泣け、いってみ?
俺が受け止めてねん。
だから我慢せんでええねん」



「れ…い…くん…
うわぁぁぁぁん!!!!!!!
ず…る……いを…た…なか…さん」


「あぁ」


「た…か…ん…(田中さん)
うわぁぁぁぁん…いや…いや…」


「あぁ。我慢するんな」


「グス…うぅ…」


零君は、ずっと私の意味の
分からない言葉に答えててくれた


「零君…ありがと…」


「落ち着いたか?話してみ?」


「うん…あれはね…」


“私は、男の人が怖かった
ある日ね、
友達の父親に犯されたの。”




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