子羊+狼のお話
壱―優乃side―
“‘いいえ(ニコ)優乃様を守るのが
私の、役目です。’
‘た…なか…しゃ…ん…
うわああああぁん!!!
怖かったを…気持ち悪かった…’”
―ギュ―
“‘よく頑張りましたね。優乃様
もう大丈夫ですよ’
私に、こんな温かい声をかけてくれたの。
そして全てを打ち明けた
そしたら田中さんは、私なんか
のために涙を見せてくれた
そしてその父は事故死。
その娘は、母の方に
引き取られたらしい”
「優乃…話してくれてありがとな
俺もこの目が嫌いな理由話さなきゃやね…」
「これのせいで苛められたんや」
「え―…?凄く綺麗な目なのに」
「クス(笑)
皆は気持ち悪がった。
目が青いから“妖怪だ”とか
“おかしい子”とか言われた
でもな、ある日、」