子羊+狼のお話



「優乃ぉー会いたかったよお!
んっ?この男誰。」


「蒼空―…落ち着きなさい…
この人は、白銀 零君
蒼空、零君は、私の執事だよ」



「よろしゅう!えっと蒼空…―ちゃ「慣れなしく呼ばないで。
行こ。優乃」


「ちょ―…!?蒼空!?」



「優乃。私、田中さん以外の
執事認めないから。田中さんしか
優乃を守れない。」


「蒼空…―…」


蒼空は、私の全てを知っている



だからこそ―…


蒼空は、全てを突き放す。



―ガラ―


「あっ松島さあーん、
鏡さあーんっ!おっはよお〜」

私たちに、媚びる子たちもいる


言えば、蒼空に媚びる。

蒼空の家庭は、
世界で有名なブランド“Sora”を
経営する娘だと知っているから


蒼空に媚びる。


でも蒼空は、


「――――……きもい。止めれば?
媚びるの、うざったい」



冷たく、突き放す。





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