子羊+狼のお話
純君は、掴み所が前からない
不思議だし―…それがいいのかモテる。
バレンタインなんて、ゴミ袋3つ
分のチョコも貰っていた
純君、チョコ大好物だがさすがに
“これ、どう食べればいい―…?”
とお手上げ状態だった。
「優乃」
「ん?」
「純、優乃の執事になったの?」
「うん。なった」
「田中さんは?」
「お兄ちゃんの執事に回った
新しく執事を採ったの。」
「何人?」
「六人。」
「多くなったね」
「うん」
「誰やとったの?
純と、朝のやつ以外に」
「一個下の星野魅亜君、同じ学年の愛澤響君
二個上の赤月美景さん、一個上の黒咲翔先輩」
「なにその美形軍団」
「ん―…?私も、
今日まで知らなかったの…
お父様が契約したからね〜…」