子羊+狼のお話
ミルクティーとシフォンケーキと涙
弐―優乃side―
私は、温かくて、大きい背中には
身を埋めた―…
今だけは、私は、“特別”って思わせて―…
明日からは、私―…頑張るから
お願い―…――…神様―……
「優乃―…?」
「あっ…ついたの…?」
「おうっ(ニコ)」
朝、お世話になった零君の
お婆様が経営しているお店にきた
―チャランチャラン♪―
「いらっしゃい、優乃ちゃん、零」
「あっこんにちは―…」
「お婆ちゃん、シフォンケーキとミルクティー頼むわ」
「はいよっ(ニコ)」
―グイ―
「優乃、こっち」
「わっ―…!う、うん―…!」
あれ―…?こっち―…
厨房入っちゃうよ…
「ね、零君こっち―…」
「店やと、ゆっくり話できんやろ?
だから、俺んち」
「えっ!?いいの!?」
「構わん」