君はボクの天使?
リクちゃんはファンデーションと下地と白粉の他にアイシャドーも買っていく事になった

クレンジングをしてあげてから
お会計の計算をしていると

「つぐみちゃん、これ何?」

と、限定サイズの巨大なチューブを指差した

「あー、ボディスクラブだよ。体がツルツルになるやつ。やってみる?」

「何それ、やってみたい」


私はリクちゃんを売場に設置されているシンクの所まで連れていった

「手、出して」

私は差し出されたリクちゃんの手の小ささに驚いて笑ってしまった
女の子みたいだった

「ちっちゃい・・・」

「そうだよ、悪い!?」

「ごめんごめん、腕の方がいいかも。腕まくって」

私はリクちゃんの腕を軽く水で濡らすとボディスクラブを滑らせていった

「このツブツブがお肌をツルツルにするんだよ」

言いながら私はリクちゃんの意外にしっかりした腕に妙にドキドキしてしまった
予想外に硬くて、ちゃんと男の人の腕だったから

「うわ、すごい気持ちいい。いいねーこれ」

リクちゃんの声が近くに感じる
メイクした時の方がもっと近づいていたはずなのに
何なの、この変な感覚は

私はさらっと、リクちゃんの腕を洗い流した
全然毛深くないリクちゃんの腕はピカピカになった




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