君はボクの天使?
もしも・・・

私は思わず、いけない事を考える

リクちゃんに、私のして欲しい事をお願いしたら何でもしてくれるのかな


例えば
広いバスタブの、バブルバスに一緒に入ったりとか・・・

霧がかるミストサウナの中で
私の後ろからリクちゃんの男らしい腕が伸びてきて
私の目の前で甘い香りのスクラブを音を立てて練ったり
耳元で『つぐみちゃん、好きだよ』と何度も言ったり

首筋から背中にかけてスクラブを優しくすべらせて
そのまま腕の内側とか・・・脇とか
くすぐったくて、きわどい所をたっぷりと触ったり

リクちゃんならそんな事をしてくれるのだろうか

私の気が、すむまで・・・


『ダメだ、私どうかしちゃったのかな』


私は立ち上がりバスタブから出て
いけない妄想でおかしくなりかけた身体に熱いシャワーをかけた

リクちゃんはそんなキャラじゃないし
私にはトモがいる!

私はリクちゃんの香りを振り払うように
身体中にまとわりついたバブルバスの泡を
勢い良く、流し続けた









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