君はボクの天使?
私達はお腹いっぱいになって大満足だった

この前、たくさん化粧品も買ってもらった事だし今日は私におごらせてよと言うと
リクちゃんは遠慮したけど私は無理矢理支払った

「つぐみちゃん、ありがとう。ごちそうさま」

「気にしないでよー、このくらい。ていうかまだ21時なんだ」

私はお店の壁にかかった時計を見てビックリした
そういえばリクちゃんと待ち合わせしたのが20時前だったっけ

「バイト何時からだっけ?」

お店を出てリクちゃんに聞いた

「23時半から。結構まだ時間あるなぁ・・・どうしよう、とりあえず戻ろっか?」

私達は駅に向かって歩き出した

でも、このまま電車に乗るのもつまらない
明日は休みだし・・・

私は立ち止まった

「そうだ!歩いて戻らない?」

「え?2駅分を!?」

「やだ?」

リクちゃんのリアクションが大きかったので却下されるのかと思った

「全然!構わないよ。でも、つぐみちゃん疲れてないの?忙しかったんでしょ?」

私が、疲れて脂っこいものが食べたいと連発してたから心配してくれてるんだ、と思った

「うん、でも明日休みだし、なんかこのまま普通に帰るのつまんない」

「そっか。じゃ、歩こっかぁ。いい運動になるしね」

と、いうことで私達は目の前の駅の改札に入らずに線路沿いを並んで歩き出した

暑くも寒くもない、ちょうどよくて気持ちいい夜だった












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