君はボクの天使？

「ちょっと！リクちゃん、これカッコよすぎなんだけど！」

私はCDのジャケットを指差しながらリクちゃんの腕をブンブン振り回した

そこにはメンバーと一緒に本物の数倍美しいリクちゃんが写っている

「つぐみちゃんにメイク教えてもらったおかげだよー。いつもの5割増しくらいには見える？」

「うん！騙せる！でも、ちょっとホストっぽい」

「あー、確かに」

２人で笑った

「えー、曲は誰が作ってるの？」

「作詞、作曲ほとんど俺。あ、言っておくけど、ふざけた曲が多いバンドだよ」

「えー！？このヴィジュアルで？想像つかない、楽しみ」

リクちゃんのバンドって、どんな感じなんだろう
ライブもしょっちゅうやっているみたいだけど見たことないし
でも自分達でCD出したりして頑張ってるんだなぁ
いつか有名になってしまったりして

「じゃー、俺から歌うかな」

リクちゃんが曲を入れた

彼が歌い出すと、やっぱり私はその声に聞き入ってしまった