君はボクの天使?
「リクちゃん、やっぱ歌上手!!」

私は惚れ惚れしながら歌い終わったリクちゃんに言った

「つぐみちゃんも歌ってよ」

「えー、なんかリクちゃんの後って歌いずらいね」

私が曲を検索しているとカガくんが料理を持って入ってきた

カルボナーラの上で花火が散っていて
私は爆笑してしまった

「お前、よくそこに花火立てたなー」

「生パスタだからなんとか立った」

こんな面白いイケメンが世の中には居るなんて驚きだと思った

「あ、そうだ。後で特大パフェ持ってきて!つぐみちゃん、一緒に食べよう」

「お前やらしいなー。つぐみちゃん、気を付けてね、こいつ変態だから」

そう言って、カガくんが出ていった

パスタとピザは、カラオケ屋さんとは思えないほど本当に美味しかった

それから私も1曲だけ歌って後は、リクちゃんにマイクを譲った
たくさんリクちゃんの声が聞きたかった

しばらくして、ものすごいサイズのパフェが届いた
ひと休みして並んでパフェを食べた

「リクちゃん、あーんして」

私はリクちゃんの口にパフェを入れてあげた

「つぐみちゃん、美味しい」

「これがしたかったんでしょ」

私が言うと、リクちゃんが照れながら頷いた

なんだか可愛いくて
バナナとかチェリーとか色んなものをリクちゃんの口の中に入れた

「そうだ、そろそろあれを歌ってほしいな」

「え、なになに」

あの日、広場で初めてリクちゃんの歌を聞いた時の
私の大好きな女性アーティストの歌

私はその歌を検索して、送信した

「あぁ、これねー」
















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