君はボクの天使?
私はほんの少しだけ身を乗り出した

そして
リクちゃんの唇と私の唇が重なった

私は
その柔らかい閉じられたままの唇を自分の舌で強引に開いて
リクちゃんの口の中に割って入った
そこにはリクちゃんのあたたかい舌があって、私の舌に触れるとほんの少し躊躇した


そして
私の舌と絡み合った

同時に
リクちゃんの腕が優しく私の背中に回ってきた

リクちゃんの舌は優しく動くと私の口の中から抜けていった

「ん・・・」

私が顔を歪めてせがむと
唇で優しく私の下唇を何度も挟んだ

そして今度はリクちゃんの舌が私の口の中に入ってきて私の舌を捕まえる

リクちゃんはあたたかい手のひらで
私の頭を優しく撫でながら、長い長いキスをしてくれた

なんだか安心で、すごく幸せで
リクちゃんの背中に手を回して
リクちゃんのキスを受け続けた

リクちゃんはキスがとっても上手で
私は、溶けてしまいそうだった


そして

いつのまにか私は
そのまま意識を失っていった





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