君はボクの天使?

絶望的な彼女

大晦日はトモと年を越して
お正月は初売りでバタバタと忙しく過ごして
去年と全く同じように年末年始が過ぎていった

時々、リクちゃんの顔がよぎったりもしたけど
私の目の前には未来の旦那様がいて
愛情を感じさせてくれている
その幸せと、この先のたくさんのスケジュールで私の心と頭は確かにいっぱいだった

1月下旬、お互いの仕事が落ち着いてから2人で遅れた冬休みを取って、それぞれの実家に挨拶に行った

トモを実家に連れていくのは初めてで、思った以上に緊張した
でも接客業のトモは感じ良く私の両親とうまく打ち解けてくれた

母が

「トモくんみたいにしっかり仕事してる人なら安心よ」

と、言った時

相手がリクちゃんだったらなんて、言ったのかな?
と、ちょっとだけ思ってしまった

トモのご両親にも私は好印象で、とてもうまくいくような気がした

式場も色々悩んで、教会のあるお洒落なレストランに決めた
全ては順調に進んでいた

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