君はボクの天使？

それから

1年が経った

あれからずっと
新しい恋愛をする元気は沸かなくて
カミちゃんが合コンに誘ってくれても
毎回、断っていた

リクちゃんのバンドは結構人気が出て
ブログとか雑誌とか時々見ては
こっそり応援していた

好きな気持ちは
今も、変わらない
でももう、誰にも言わないで
胸にしまっている

リクちゃんが幸せだったらいいと
あのときは、 振り絞って言った言葉だったけど
今は本当に心からそう思えていた


そんな私に突然奇跡が起こったのは
店頭でのある昼下がりの事だった

遅めのお昼休憩を終えて戻ると
私の姿を見つけたマネージャーが手招きをしていた

なんだろう、何かミスったかな？

急いで戻ると、マネージャーの横に
見たことのあるイケメンが立っていた