あたしと野球ボールとアイツ

冗談じゃない!


ガングロ卵ちゃんになるのだけはごめんだ。


今日は、日焼け止めも塗ってないのに。


渋るあたしに、修二は叫んだ。


「お前も"野球部"だろうがっ!!」


その言葉は、あたしに真っ直ぐ突き刺さった。


本当に・・・ズルすぎるよ。


仕方ないと言いつつも、自然に笑顔がこぼれる。


ベンチを飛び越え、眩しい彼らの元へ駆け寄る。


活気溢れる、グラウンド。


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