微熱
出逢い
夢…じゃない… 今も… あの、あどけない笑顔を…もう一度抱きしめたい…
中学生活も、そろそろ終盤間近、俺と輝はマイペースっか、俺達なりの学園生活を満喫していた。
「だり〜な〜6時限目、藤井だぜー本日ラストだっつうのに!ねぇーちゃんとこで、ちょっとダベってフケるか〜?なっ?」
両手を、ボンタンのポッケに突っ込み、俺様は番長だ〜(死語(笑))気取りで、輝こと豊田輝が切り出した。
藤井とは、現国の先生で、生活指導主任、俺達の苦手なタイプの大人。
ねぇーちゃんてのは、保健室の椛原京子先生、(元ヤンの匂いがする(笑))生徒皆のお姉さん!男子、女子関係なく結構人気あるみたいだ。
゛てか、お前帰る気マンマンじゃねぇ!カバン持ってきとるし…゛
心の中で、輝に突っ込みいれる。
「あ〜ちょーど眠いしなぁ」
寒さもあるが、丸い背中を一層丸めた俺がつぶやく…
「あはは!」
輝は、俺をチラ見し、楽しそうに笑う。
チャイムがディレイする中、俺達は教室とは違う方向へと歩きはじめた。
ガラガラ…ッ
「チィースッ!ねーちゃん〜ベッド空いてるか〜?ヒロの奴また寝るってよ〜!」
「よぉー!色男!」
ねーちゃんは、クールに返り見る。
「ハハハッさては、どっかの女子が、俺に恋してるって訳ね?誰々?今フリーだからOKしちゃうよぉ!」キラキラした瞳で、ねーちゃんの返答を待つ輝。
「あいた〜!オメーじゃねぇよ!だいたい今フリーって、輝、彼女って出来た事ないっしょ?そっちの色男さんだよ!」
ねーちゃんは輝の確信を突く。それと同時に、輝のキラキラも…
「……」
俺は、輝に連れられて、たまにココへ来る…
「あー…羽留ちゃんか?気付いてないのは、ご本人様って訳ね?俺もヒロに言ってねぇしな!てか、なんで気付かんのやろ?」
「…」
俺は、他人事のように聞き流し、ベッドに横たわる。
「何それ?まじか〜?気付いとらんの〜?」
ねーちゃんは、呆気に取られ俺の方を見てるみたいだ。
「羽留ちゃん、ねーちゃんとこ、よくくるの?」
寂しそうに輝がつぶやく…
「うん!あんたらより前からよく来てたよ〜でも最近、ソイツの事ばかり話して…」
なんか、切ないね…
「男子に人気あるんでしょっ?あの娘?めちゃくちゃ可愛いよね!」
ねーちゃんは、その娘のことで、他の男子から、たくさん相談された話をしてるみたいだ。
俺は、意識が遠のいていく中、途切れとぎれに…ねむりに着く。
「かなりだね!何人の男子から告られたかわからんってよ!まあ〜俺もその一人だけどよぉ」
苦虫かみながら、輝が言う。
「やっぱりね、コイツ…かなり嫉妬されてるみたいだよ!他の男子から見ると、羽留ちゃんの事、まるで相手にしてない様に見えるみたいよ?まあ気付いとらんならしかたないな!」
ねーちゃんは輝に、しばらくの間、その娘が、俺の事を話している時、どんだけ楽しそうか、どんだけ可愛いか、どんだけ切ないか語り…
「ヒロには、言うんじゃないよ、自分で気付いてやらんと先はないからね、あいつ…」
輝はこくりと頷き、ベッドの様子を伺う。
「そろそろ起きるかな?コイツ寝起き悪いんだよな!ヒロに先に帰るって、いっといて下さい。」
そう言って立ち上がる輝
「あぁ、きいつけてな!」ねーちゃんは、座ったまま返す
「ハイ!それじゃ失礼します。」
ガラガラー…タン
ねーちゃんは、ベッドの方を見つめながら
「こうして寝てる時は、普通の中学生なんだけどねぇ」
ん?
「コイツ、手ぶらか〜!え〜と、今何時だ?」
4時45分…チャイムも耳に入らない程、話入ってしまってた自分に気付く
゛しっかし、誰もこないな〜いつもなら、4〜5人は来てるのになぁ゛
輝の声が、廊下までもれていたのだろう。
何人かの生徒が、保健室の前まで来て帰ってしまた様だ。
ねーちゃんは、そう思いながら
「誰もこないし、カバン持ってきてやるかっ!暇だしな」
スーピタッ
そぉーっと保健室を後にする椛原先生。
「えーっと、3年5組 窓際から2列目 後ろから3番目っと!」
三階にたどり着くと、楽しそうに、おしゃべりする生徒達の声が、耳に入ってくる。なんか微笑ましい
゛青春やねぇ〜あたしにもあったわ、こんな頃が… つうか、あたしはオバサンか?まだ、22だっつうの゛
自分で自分に突っ込みながら、5組に到着。
静かだ。他の組では、数人の生徒達が談笑していたが、一番奥のこの教室だけは物音ひとつ聞こえない。
ガラガラー…
引き戸を、引き教室の中へ…
「んっ?」
ひとりの少女が…視界に入る。
゛羽留ちゃんだ!たしか4組って言ってたよね?友達と話し疲れて寝ちゃたのかな?やっぱ可愛いな〜!えーと、2列目、後ろから3番目…とっ!゛
゛!!!! ふふふっ ほんとにこの娘…゛
「ちょっとだけ、応援してあげるか…」
中学生活も、そろそろ終盤間近、俺と輝はマイペースっか、俺達なりの学園生活を満喫していた。
「だり〜な〜6時限目、藤井だぜー本日ラストだっつうのに!ねぇーちゃんとこで、ちょっとダベってフケるか〜?なっ?」
両手を、ボンタンのポッケに突っ込み、俺様は番長だ〜(死語(笑))気取りで、輝こと豊田輝が切り出した。
藤井とは、現国の先生で、生活指導主任、俺達の苦手なタイプの大人。
ねぇーちゃんてのは、保健室の椛原京子先生、(元ヤンの匂いがする(笑))生徒皆のお姉さん!男子、女子関係なく結構人気あるみたいだ。
゛てか、お前帰る気マンマンじゃねぇ!カバン持ってきとるし…゛
心の中で、輝に突っ込みいれる。
「あ〜ちょーど眠いしなぁ」
寒さもあるが、丸い背中を一層丸めた俺がつぶやく…
「あはは!」
輝は、俺をチラ見し、楽しそうに笑う。
チャイムがディレイする中、俺達は教室とは違う方向へと歩きはじめた。
ガラガラ…ッ
「チィースッ!ねーちゃん〜ベッド空いてるか〜?ヒロの奴また寝るってよ〜!」
「よぉー!色男!」
ねーちゃんは、クールに返り見る。
「ハハハッさては、どっかの女子が、俺に恋してるって訳ね?誰々?今フリーだからOKしちゃうよぉ!」キラキラした瞳で、ねーちゃんの返答を待つ輝。
「あいた〜!オメーじゃねぇよ!だいたい今フリーって、輝、彼女って出来た事ないっしょ?そっちの色男さんだよ!」
ねーちゃんは輝の確信を突く。それと同時に、輝のキラキラも…
「……」
俺は、輝に連れられて、たまにココへ来る…
「あー…羽留ちゃんか?気付いてないのは、ご本人様って訳ね?俺もヒロに言ってねぇしな!てか、なんで気付かんのやろ?」
「…」
俺は、他人事のように聞き流し、ベッドに横たわる。
「何それ?まじか〜?気付いとらんの〜?」
ねーちゃんは、呆気に取られ俺の方を見てるみたいだ。
「羽留ちゃん、ねーちゃんとこ、よくくるの?」
寂しそうに輝がつぶやく…
「うん!あんたらより前からよく来てたよ〜でも最近、ソイツの事ばかり話して…」
なんか、切ないね…
「男子に人気あるんでしょっ?あの娘?めちゃくちゃ可愛いよね!」
ねーちゃんは、その娘のことで、他の男子から、たくさん相談された話をしてるみたいだ。
俺は、意識が遠のいていく中、途切れとぎれに…ねむりに着く。
「かなりだね!何人の男子から告られたかわからんってよ!まあ〜俺もその一人だけどよぉ」
苦虫かみながら、輝が言う。
「やっぱりね、コイツ…かなり嫉妬されてるみたいだよ!他の男子から見ると、羽留ちゃんの事、まるで相手にしてない様に見えるみたいよ?まあ気付いとらんならしかたないな!」
ねーちゃんは輝に、しばらくの間、その娘が、俺の事を話している時、どんだけ楽しそうか、どんだけ可愛いか、どんだけ切ないか語り…
「ヒロには、言うんじゃないよ、自分で気付いてやらんと先はないからね、あいつ…」
輝はこくりと頷き、ベッドの様子を伺う。
「そろそろ起きるかな?コイツ寝起き悪いんだよな!ヒロに先に帰るって、いっといて下さい。」
そう言って立ち上がる輝
「あぁ、きいつけてな!」ねーちゃんは、座ったまま返す
「ハイ!それじゃ失礼します。」
ガラガラー…タン
ねーちゃんは、ベッドの方を見つめながら
「こうして寝てる時は、普通の中学生なんだけどねぇ」
ん?
「コイツ、手ぶらか〜!え〜と、今何時だ?」
4時45分…チャイムも耳に入らない程、話入ってしまってた自分に気付く
゛しっかし、誰もこないな〜いつもなら、4〜5人は来てるのになぁ゛
輝の声が、廊下までもれていたのだろう。
何人かの生徒が、保健室の前まで来て帰ってしまた様だ。
ねーちゃんは、そう思いながら
「誰もこないし、カバン持ってきてやるかっ!暇だしな」
スーピタッ
そぉーっと保健室を後にする椛原先生。
「えーっと、3年5組 窓際から2列目 後ろから3番目っと!」
三階にたどり着くと、楽しそうに、おしゃべりする生徒達の声が、耳に入ってくる。なんか微笑ましい
゛青春やねぇ〜あたしにもあったわ、こんな頃が… つうか、あたしはオバサンか?まだ、22だっつうの゛
自分で自分に突っ込みながら、5組に到着。
静かだ。他の組では、数人の生徒達が談笑していたが、一番奥のこの教室だけは物音ひとつ聞こえない。
ガラガラー…
引き戸を、引き教室の中へ…
「んっ?」
ひとりの少女が…視界に入る。
゛羽留ちゃんだ!たしか4組って言ってたよね?友達と話し疲れて寝ちゃたのかな?やっぱ可愛いな〜!えーと、2列目、後ろから3番目…とっ!゛
゛!!!! ふふふっ ほんとにこの娘…゛
「ちょっとだけ、応援してあげるか…」
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