Kiss☆
それから、あたしは夏休みが終わっても、ずっと先輩のことばっかり。
そんで、今に至るってわけ!
ー昼休みー
「真矢~。ご飯食べに行こう!」
お腹が空いて待ちきれないあたしは真矢の腕を引っ張った。
「真矢~?」
けれど、真矢は動かない(笑)
ニヤニヤしてるし!
「真矢?どうしたの?」
あたしは真矢の顔を覗き込みながら問いかけた。
すると真矢は何も言わずに、あたしの掴んでいる腕を逆にぎゅっと握り、廊下に出たと思ったら、あたしの背中をドン!とおした。
「きゃっ!」
突然すぎて、全く力が入っていなかったあたしは、バランスをくずし、そのまま前にいた人にぶつかってしまった。