光をくれたのは君だった


今日は帰宅ラッシュから
時間がずれてきるからか
少し空いていて座れた
なのでわたしは本を読むことにした


「眞田さん」

「眞田さんってば!」

「え?」

誰かに呼ばれて顔を上げると
そこには廣瀬くんがいた


「何回も呼んでるのに
本に集中しすぎ!!」

「え?あ、すみません」

なんで?伊東さんと
しかも他の車両にいたのに


「さっきホームで見かけたがらさ」

「え?だって伊東さんは?」

「伊東さん?ああ、さっきの子?
駅で話しかけられてさ
もうあの子なら降りたよ」

「そうですか...」


だからと言ってなんで私のところに...


「だってどうせ帰り道一緒じゃん」

「え?」

「なに思ってるか顔にですぎだから」

笑いながら廣瀬くんが言った

恥ずかしい...!
< 19 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop