光をくれたのは君だった
今日は帰宅ラッシュから
時間がずれてきるからか
少し空いていて座れた
なのでわたしは本を読むことにした
「眞田さん」
「眞田さんってば!」
「え?」
誰かに呼ばれて顔を上げると
そこには廣瀬くんがいた
「何回も呼んでるのに
本に集中しすぎ!!」
「え?あ、すみません」
なんで?伊東さんと
しかも他の車両にいたのに
「さっきホームで見かけたがらさ」
「え?だって伊東さんは?」
「伊東さん?ああ、さっきの子?
駅で話しかけられてさ
もうあの子なら降りたよ」
「そうですか...」
だからと言ってなんで私のところに...
「だってどうせ帰り道一緒じゃん」
「え?」
「なに思ってるか顔にですぎだから」
笑いながら廣瀬くんが言った
恥ずかしい...!