光をくれたのは君だった
「う、嘘じゃないっ!
なんなの?壁作っちゃいけない?」
自分でも言ってることが
めちゃくちゃなのはわかってる
「そんな誰にもでも心開けないし
今までだってこう生きてきたし
これからもこう生きていくの」
わかってるのに止まらない
廣瀬くんは黙ってわたしを
しばらく見ていた
「そんな生き方悲しいだけだろ
本当の眞田さんは明るくて
笑顔が絶えない子なはずだろ?」
「わたしの何を知ってるの?」
なぜだか胸が苦しくて
泣きそうになる
「ずっと好きだったって言ったじゃん
つまりずっと見てたからね」
またタバコに火をつけながらそう言う
「廣瀬くんってわけわかんないよ..」
こんなわたしをみてた?
廣瀬くんはなぜわたしの心ばかり
乱すのだろう。
「もう寝ます
おやすみなさい」
わたしは逃げることしかできなかった。