冷血な旦那様と新しい恋 【完結】



「…奏未」


あたしの手が無意識に止まった。


「…うん?」


「安斎に…訊いたんだ。
俺の携帯を盗んだのか」


「うん…」


「でも、あいつは俺に、知らないの一点張りで…
結局、本当のことは分からなかった」



……そんな…


どうして…なんだろ…


「でも、安斎のことを知らないお前があいつの名前を聞いたってことは、紛れもない証拠になる。
もう一度、話す機会があったら…
ちゃんと話して、けりをつけるから」







< 100 / 344 >

この作品をシェア

pagetop