冷血な旦那様と新しい恋 【完結】



「うん・・・・」



隼斗の中にある不安をあたしに分けて…。



大丈夫だよ、

お父さんに何か言われても、



あたしは側を離れないから…―――



隼斗の手に、自分の手を重ねて、


そっと握った。



―――その時。

「奏未、お父さん帰ってきたよ」



え…


「…ちゃんと、認められるように…頑張るから。
隣にいてくれ…」


「うん。ちゃんと隣にいる」




客間を出て、お父さんがクーラーボックスを抱えながら台所に立っていたのを見て、


隼斗がすぐ、挨拶をした。




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