冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
澤田の返事も待たないまま、車に乗った。
スピードを出して、
アパートの前についたとき、
二階の、ある部屋から誰かが出てきた。
「西原さん?奥さん、こっちよ」
電話の声と同じ人…。
大家か。
大家の案内で、奏未が借りている部屋に入った。
「……妻は、連れて帰ります。お世話をかけました」
「あらそう?てっきり別居して仲悪い夫婦なのかなって思ってたけど、イメージと全然違うのね、あなたたち」
イメージ…。