冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
お父さんの意識がはっきり戻って、みんなに笑顔が戻った。
「私こそ心臓が停まるかと思いましたよ、お父さん」
「悪かったな、心配させて。
隼斗くん、迷惑かけてすまなかった」
「!!……いえ、元気になってなによりです」
お父さんが、隼斗に話しかけたのを初めて見た。
隼斗自身も驚いていた。
嬉しくて、涙が出そうになったよ、隼斗。
お父さんの照れた顔も、隼斗の驚いた顔も。
あたしの大切な家族の思い出に加わった。