冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
乱雑に積み重なったファイルを片付けていった。
そうしている内に、
一枚の封筒が床に落ちた。
『……!!』
封筒を拾い上げたと同時に、中から出てきたものを見て、
言葉を失った。
全身から血の気が引いていくのが分かった。
「…はぁ…っ、はぁー…」
……夢…?
「隼斗…っ!?どうしたの?」
「…いや…、‥何でもない‥‥」
「すごい汗だよ、ちょっと待って。今タオル…」
「ここに…いてくれ…」
気がついたら、奏未を抱きしめていた。
「いるよ…。ずっと‥…」