冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
奏未に言えるわけがない。
安斎のデスクの上にあった封筒から、
奏未の写真が出てきたことは‥‥‥‥‥
「あ、鍋…」
プシュー、と、吹きこぼした音が聞こえた。
「ごめんな…、料理中に引き留めて」
「ううん、あっ…、あたし今日湯豆腐作ったんだよ。具合悪くても食べやすいかなって。
頭…まだ痛い?」
「‥‥大丈夫。もう夕飯できる?」
「うん、あとちょっと」
「分かった、今俺もそっち行くな」