冷血な旦那様と新しい恋 【完結】




佳苗があたしの手を強く握った。


“だいじょうぶ”


口を動かして、ちゃんと佳苗に伝えた。


佳苗は、うん、と首を縦にふってくれた。



「…あたしね…、圭くんの赤ちゃん…出来たの。

でもね、圭くん…圭くんは大学生だから…別に認知してとか、大丈夫だから。ただ伝えただけ……───────」





突然、佳苗が携帯をテーブルに置いた。



「どうしたの?」


「分かんない。
待ってて、って言われて、切れちゃった…」





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