冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「‥‥でも」
「その封筒の中、見て」
封筒の中には、
一枚の紙が入っていた。
「これ…」
婚姻届だった。
「こんなこと言うの、あれだと思ったんだけど…
俺、卒業したら親父の会社継ぐことになってたんだ。だから、お金は今少し親父に借りることになっても、会社継いで返せるから。
佳苗さんは心配しないで」
な…何か、あたしまで感動した。
ポロポロと泣いていた佳苗に、圭くんはもう一度、
「だから、俺と結婚してください」
魔法の言葉を言ったんだ。