冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
お義母さん。
もうすぐ、2人で会いに行きますね…。
「奏未」
「隼斗!
ごめんね、夕飯作らずに」
「何かあったんだろ」
スーツを着た隼斗が、
あたしにマフラーをかけてくれた。
「友達がちょっと色々あって」
「そっか。
行くぞ」
「うん」
車に乗ったら、右手を引かれて
キスをした。
「‥‥‥ん‥‥」
「…まさか、男の人?」
「いたけど…違うよ、あたしの目の前で中学の時からの友達がプロポーズされてたの。
もしかして…隼斗、それってヤキモチ?」
「…当たり前だろ」
そう言って、もう一度唇を重ねた。
ふふ…と笑ったら、隼斗があたしの頭を撫でた。
「ヤキモチ焼きの隼斗、可愛い」
「うるせーよ」
寒くても、
隼斗がいれば暖かい。
幸せだな、あたし。