冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
内科の先生は、
優しそうなおじいさん先生だった。
「風邪ですね…。西原さん、お腹の調子はどうですか?」
「少し胃がキリキリします…」
「やっぱり。胃腸炎も併発してますね。点滴しますね」
30分くらい、治療室で横になって点滴をした。
隼斗は、側にあったイスにずっと座っていてくれて…。
左手を握ってくれていた。
あたしが寂しくないように…って。
隼斗…顔に表さないけど、優しい。
初めて会ったとき、
あたしは一番始めにそこを好きになった。