冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
どうせ嘘だと思っていた。
俺のために犯罪に手を染めるだなんて…
『この封筒の中…見ちゃったんですよね?
つまんないなぁ…。
じゃあこの手紙、奥さんに渡しておいて下さいませんか?』
奏未の写真が入っていた封筒の中に入っていたのは、分かりにくく手紙に仕掛けられたカミソリだった。
「あたしは大丈夫だよ、隼斗がいてくれたら。
あたしの写真、可愛く写ってた?」
必死に俺の不安を取り除こうとする奏未。
「馬鹿。
そんなのんきな話じゃねぇよ」