冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
かじかんだ手に、
はぁー、と息をはいて暖めた。
「真っ赤だな、お前の手も、俺の手も」
「そだね」
隼斗はあたしの手を握って、隼斗のコートのポケットに入れた。
「……何か。
‥‥‥照れるな‥‥」
隼斗の意外な言葉に、
思わず笑ってしまった。
「暖かいね…。ありがと」
「温泉にでも寄ってくか」
「うん、いいね!」
「寒い…―――――――」
……
突然、隼斗の足が止まり。
あたしも、驚いて足が止まった。