冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
同じ気持ち*奏未side*
身体が勝手に動いてた―――――――。
安斎さんが、
あたしと同じ人を好きになった。
もしかしたら、今隼斗の隣にいるのがあたしじゃないかもしれない。
そう思ったら、安斎さんを憎めなかった。
本当に自殺するなんてダメ。
ポケットの中の隼斗の手を離して、
安斎さんを抱き締めた。
暴れる安斎さんを、必死で抱き締めた。
「‥っ‥‥―――――――」
そして、いつの間にか意識を手放していた…‥‥。