冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
ご飯を食べるときも、お風呂から上がるときも。
あたしと目が合っても、目を逸らす。
…そんなことが続いて、もう…慣れちゃった。
今は、夜6時。
もうすぐ、隼斗が仕事から帰ってくる。
あたしは決めていた。
今日、ちゃんと話すって。
こんな結婚…意味ないもん。
ガチャ…と、玄関で音がした。
隼斗が帰ってきた音。
どうしよ…泣きそうだ…。
「…おかえりなさい、隼斗」
「…あぁ」
その冷血な瞳は変わらないまま、適当に返事をしてくる。
そのたびに、胸が痛む。