冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
独りの現実*奏未side*
『ビジネスホテルにでも泊まるから』
その言葉通り、
隼斗はその日のうちに出ていってしまった。
残ったものは、
夕食のおかずと、きれいに全部食べてくれたチョコの皿。
これが、あたしのしたことの代償なの‥‥‥‥?
外を飛び出したときにはもう、
隼斗はどこにもいなかった。
大好き、が、言えなくて。
正直に、キスされたことを言えなくて。
やっとあたしが馬鹿だったことに気付けた。