冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
大事な報告*奏未side*
「…………んー…」
そろそろ隼斗が帰ってくるはず。
そう思って重たい瞼をゆっくりと上げた、
…ら。
「わっ…
隼斗…‥‥‥!」
「ただいま。
またこんなところで寝て…、
風邪引くぞ」
目の前に、隼斗の顔があった。
ちょうど今帰ってきたのか、まだスーツを着ていた。
「本当に具合大丈夫か?
いい加減、おかしいぞ」
あ…
言わなきゃ。
大事なことを。
「隼斗っ」
「‥‥ん?」
「あの…」
「何?」
「えっと…」
「何?」