冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
いつもならもう隼斗、家を出てる時間だもん。
「フラフラしてない?
壁に手をつきながら歩いててよくそんなことが言えるな」
「…別に、フラフラしてるわけじゃ……」
「いいから寝てろ。倒れられても困るから」
……またあの、冷たい目。
「ごめん…隼斗…」
「今朝飯持ってくから」
…そうだった。
「…ありがとう」
もう隼斗は、
本当はあたしのこと、
好きでも何でもなかった。
なのにあたし…────