冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「那智っ!よっ!」
「…悠。久しぶりだね、本当」
「元気ねぇな。どうした?」
……悠のせいだっつーの。
「…佳苗と、喧嘩したの」
「へー…、意外だな…」
「奏未は、いないよ?」
「ははっ、別に聞いてねーけど」
ニカッと笑って、一瞬切なそうな顔をした悠。
ほら。
やっぱりあたしは無理だ。
…悠を好きなままじゃ……苦しい…。
「今だけは忘れろって。
ほら、飲もうぜ」
あたしは、いつも飲まないような、アルコールが強いお酒を頼んだ。
悠が楽しそうに話しているのを見ながら、どんどんお酒が進んで。
深夜。
あたしと悠は、ホテルで体を重ねた。