冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
繋がらない電話*悠side*
昨日の夜。
ただ静かに俺の話を聞いていた那智と、
酔った勢いで、体を重ねた。
奏未のことを忘れられないまま、俺は最低なことをした。
次の日。
那智より早く起きた俺は、先にシャワーを浴びて、服を着た。
その時に那智が起きて、何故か、まだ一緒にいたいと思った。
一時の気の迷いなのか。
それとも…。
「ううん、帰るね」
那智の一言が、胸の中にわだかまりとなって残った。
このままだとモヤモヤしそうで、メールを送った。
それに対しての返事に、俺のわだかまりがすーっと消えていった。
“いい加減気付けバカ。
もう悠とは飲みに行かない”