冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「この女性の知り合いの方ですか!?」
傷だらけの顔。
間違いなく、那智だった。
「友人です…」
呼吸器に繋がれて、ボロボロになった那智の頬に触れた。
微かに…息をしていた。
病院までついていって、那智はそのまま運ばれた……。
思えば、今まで、俺のことを一番考えてくれていたのは、他でもなく那智だ。
いつも那智に助けられていた。
「…那智………」
俺、気付いたよ。
でも、まだ那智から直接きいていない。
だから…助かってくれ…。