冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「言ってよ、そいつの名前。じゃないと、諦めきれなくなるから」
「あたしが好きなのは、…隼斗だけ…なんだ」
これからも…ずっと…――――
「すいません運転手さん、ここで降ります」
そう言ってハルくんは、
あたしにお金を渡して、
「今度飯行こーぜ」
それだけ言って、
暗い夜道を歩いていった。
ピロリンと、
携帯が鳴って。
画面に出ていた名前を見て、
ドキドキしながら通話ボタンを押した。