冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「はい」
『奏未?』
あたしの大好きな人の声。
『今まだ店?迎えに行くから、待ってろ』
……隼斗…
「…ありがと…っ…」
『泣いてるのか?』
嬉しすぎて、
涙が零れてくる。
夫婦で遠慮したらダメなんだって、ハルくん教えてくれたもんね。
「ごめん、なんでもないよ。
もうタクシー乗っちゃったから、大丈夫。
それで…ホットミルク、作っておいてほしいんだけど」
『いいよ』
隼斗に出逢ったときみたいに、
ドキドキがおさまらなくなる。
甘えたのだって……―――
あたし、
前より好きになったのかな?
それとも隼斗に、
新しい…恋をしたの…かな?
早く帰って、
逢いたいな……―――――。