冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「おはようございます、部長」
朝から興奮気味の社員にいつもどおり挨拶し、
提出する資料のチェック。
「部長、見直しお願いします」
「見通ししてください」
気のせいか、
いつもの倍以上行動が早い。
俺も、集中していた。
専務から呼ばれるまでは。
「西原くん、ちょっと」
「?はい」
別室で聞かされたトラブルを解決するのに、一日では終わりそうに無かった。
社員全員が仕事より先にそっちを優先され、
あっという間に日が暮れていた。