冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
一人きりの家は、
寂しくて…
怖かった。
帰ってきてよ…隼斗…!
「う…っ…隼斗……っ……」
やっぱりあのとき、
ちゃんと別れればよかったんだ。
あたしは邪魔。
そういう意味の電話にしか思えなかった。
あたしだけが好きでいたら、
やっぱりダメなんだ……。
この日は、
眠ることなんてできるはずなくて。
意識が途切れそうになるたびに、
携帯の着信音が耳鳴りのように頭の中で響く。