冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
でも、
本当に伝えたいことは何も言えていなかった。
「愛してる。奏未」
「…っ……あた…しも」
言い終わる前に、
口を塞いだ。
「気持ち伝えるの、下手でごめん」
壊れそうな奏未を、そっとベッドまで運んだ。
「眠れてないだろ?
俺が側にいるから、寝ていいよ」
「…うん……」
「俺は会社に戻るけど、
お前がもしいなくなっても、どこへでも探しにいく。
覚悟しろよ?」
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