【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
光弥も、相変わらずブスッとしていたけ
れど、
「別に……気にしてねーから」
と言っていて、もしかしたらこの二人、
仲良くなれるんじゃないかな?と思った
けど、それを光弥に言ったら、睨まれそ
うだったから、やめた。
なんでか知らないけど、光弥はどこか、
圭君を敵対視してる部分があるから。
火に油を注ぐような真似は、したくない
しね。
ふと、バチっと圭君と目が合って。
圭君が私に微笑むと、
「あのさ、椎名…夏休み、あいてる?」
なんて聞いてきたから。
「え?」
「は?」
「おぉ?」
私と、光弥と千夏の声が、見事に重なっ
た。