【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
そして光弥は、私を抱き締めたまま、さ
っきよりも鋭く、圭君を見据えた。
「こいつに触んなよ」
そう言った光弥に、圭君は相変わらず笑
みを浮かべていて。
「何で?俺が誰に触ろうと、国立には関
係ないだろ?」
だけど、微笑んでるのに圭君の言葉はど
こか刺々しくて。
せっかく千夏のお陰で仲直り出来たって
いうのに、また火花を散らし始めた二人
。
どうして仲良く出来ないの?と不思議で
仕方ない。
圭君なんて、クラスの誰とでも仲がいい
イメージさえあるのに。ていうか実際、
光弥以外とは仲がいいのに。
「ちょ、ストップ、ストーップ!」
千夏が、慌てたように二人を止めに入っ
た。
そして、圭君と光夜をにらみ据える。
「さっき仲直りしたのに、どうしてまた
喧嘩するのよ!」