【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
どんなに冷静を装ってみても、恋那の前
じゃ無意味に等しくて。
俺が頑張って保ってる平静も、こいつの
前じゃ呆気なく崩れていく。
……あんまり俺を掻き乱すなよな。
そう思いながら、じとっと恋那を見つめ
ていると、ばちっと目が合ってしまった
。
恋那が、不思議そうに首を傾げてくる。
「光弥、どうかした?」
「いや……」
少し言葉を濁しつつ、目を伏せる。
まったく、人の気も知らねえでさ。……
ちょっと苛めてやろうか。
「恋那……俺のことは、好き?」
軽い悪戯心でそういうと、一瞬目を見張
った恋那は、みるみる赤くなって。
「き、嫌いでは……ないよ」
と小さく呟いた。
そんな恋那に俺まで目を見開いてしまう
。
……なにそれ。ツンデレですか??