【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
苦笑いしながらそう言った千夏を引き連
れて、海に向かった。
_______________……。
──二時間くらい経つと、私はもうくた
くただった。
もうちょっと遊んでられると思ったけど
、体力落ちてるのかな……。高校に入っ
てから、部活やってないもんなぁ。
「あっつーい……」
ビーチパラソルの下で、ごろっと横にな
る。
夏だから当たり前なんだけど、これは異
常な暑さだ……。ずっと太陽の下に居た
ら、その内焦げちゃいそう。
そう思いながらねっころがってると。
「椎名、大丈夫?」
という声が聞こえてきて、うっすらと目
を開けると圭君が上から私を覗き込んで
居た。
圭君は、持っていたオレンジジュースを
、私の頬へと当てる。
「きゃっ!!」
その冷たさに驚いて飛び退くと、圭君が
笑った。