【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
バイバイ、と圭君に手を振って、千夏と
再びお風呂に向かって歩みを進めた。
「んーっ、気持ち~!!」
お風呂のなかで、ぐーっと伸びをすると
、お湯がプチャンと揺れた。
なんと、お風呂は温泉で。
檜造りのお風呂はとても大きく、ゆった
りと手足を伸ばせた。むしろ何メートル
か泳げそう。
はぁ~、極楽。
千夏の方をチラリと窺えば、千夏も気持
ちよさそうに目を瞑ってお風呂を満喫し
ていた。
それにしても温泉なんて、圭君ってば、
何者なんだろう……。
「…ねえ、千夏」
「ん~?」
千夏に話かけると間延びした声が返って
きて、私はちょっと千夏の方へ身を乗り
出した。
「千夏ってさ、好きな人居ないの?」