【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
★キスの味
目を閉じれば、唇に伝わる、柔らかな感
触。
なんだかんだ言って、これが私のファー
ストキスだった。
今まで、光弥に首筋にキスされた事はあ
るけど、唇は初めて。いや、当たり前だ
けど。
どうして光弥のキスを受け入れているの
か、自分でもわからなかった。
光弥の唇は熱くて、熱くて、溶けてしま
いそうで。
……ていうかさ、な、長くない?
チュッてしたら、すぐ終わるのかな、と
か思ってたけど、全然だった。
あれから、1分くらいずっと唇を重ねて
る。正直、息がもたない。
光弥は全然余裕みたいだけど。
「……ぷはっ」
やっと光弥の唇が離れて、私は肩で息を
した。
く、苦しかった……。